危険木の診断

木が倒れないか検査

台風で木が倒れないか検査をしました。

ここは京都府京都市上京区の神社様です。

そこには立派なエノキの御神木があります。

木が倒れないか検査

いい木ですね。

でも、この御神木に心配なことがあります。

木が倒れないか検査

根元に腐りが入っています。

何かの拍子で根が傷んでそこから腐りが広がったのだと思われます。この大きな御神木を支える根本部分に痛みがあると心配ですね。

こちらの御神木も心配です。

木が倒れないか検査

結構、腐った部分が目立ちますね。この腐りも根元部分なので心配ですね。

宮司様はこの状況にご心配なされています。これらの木が倒れると、方向次第では、お隣に迷惑をかけることになります。しかし、大切な御神木です。なるべく切りたくないという気持ちもあります。本当に悩ましいところです。

御神木の危険木の診断

このようなことから、この御神木が倒れるかかどうか検査をしたいという事で、検査をすることにしました。

このような検査のことを「危険木の診断」といいます。「危険木」というのは、その木が倒れて人や物を傷つけたりする可能性の高い木のことを言います。その木が「危険木」と言えるのかどうか判断するのが「危険木の診断」といいます。2本の御神木に危険木の診断をすることになりました。

はじめは木槌による打診などの簡易な検査をしましたが、御神木の検査は重要で切実なことです。より精密で客観的なデータが欲しいということになって、精密機械を使っての検査をすることになりました。

精密機械による危険木の診断

レジストグラフによる精密診断

上の写真は、精密診断をしているところです。レジストグラフという精密機械です。レジストグラフを使うことで木の断面がどのように空洞になっているのか、どのように腐りが広がっているのか視覚的にわかるようになります。また、断面のうちどれぐらいの割合で腐った部分や空洞があるか数値で分かるようになります。

検査が終わりました。まだ結果は出ていません。私としては、御神木を切りたくはありません。大切に保存していきたいです。しかし、ここは客観的、科学的に徹して、自分の思いを出してはいけないない場面なのです。

 樹木医 松井裕之

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