クビアカツヤカミキリの被害をうけた桜を救う
クビアカツヤカミキリについて
桜を枯らす害虫が増えています。クビアカツヤカミキリです。
中国や朝鮮半島からやってきた外来生物で、日本に侵入して桜や梅、桃などのバラ科の植物を食い荒らし、被害を与えています。日本人に好まれる木が多いのがまた厄介なことですね。
クビアカツヤカミキリは特定外来種に指定されています。特定外来種とは、生態系や人間の生活に大きな影響を与えるものを指し、それだけ深刻な被害をもたらしているということです。

クビアカツヤカミキリの繁殖力はすごい!
このように広がった理由はいくつかあります。まず、幼虫の期間が長いことです。幼虫は2~3年もの間、木の中で木を食べながら生活しており、その間目立つことがありません。また、成虫の期間がわずか2週間から1か月程度と非常に短いため、さらに目立ちにくくなっています。
次に、繁殖力が非常に高い点が特徴です。1,000個もの卵を産むとされており、これは従来の日本にいるカミキリムシの約10倍にあたります。。
さらに重要なのは、被害を受ける木が桜や梅、桃といった日本人に馴染み深い木々である点です。これらの木々は日本各地に広く分布しており、そのためクビアカツヤカミキリにとって日本は豊富な餌場となっています。
こうした理由を聞けば、広がるのも納得できますね。
クビアカツヤカミキリから桜を守る
よく言われているクビアカツヤカミキリ対策
では、桜や梅、桃を被害から守る方法についてお話ししたいと思います。一般的に紹介されている防除の方法は、大きく分けて次の通りです。
- ①成虫を駆除する
- ②幼虫を駆除する
- ③被害木からクビアカツヤカミキリをのがさない
等が考えられます。これらの対策は被害の拡大を防ぐためのものだと言えるような気がします。
もう少し具体的には、
①は、成虫を見つけたら捕まえて殺すか、適用の殺虫剤を使って駆除します。成虫は6~8月に活動するので、その時期に対策を行うというものです。
②は、幼虫を見つけたら、針金で刺して殺したり、薬剤を使って駆除します。クビアカツヤカミキリの幼虫は、4月頃から10月頃まで活動し、木の中で木を食べながら生活しています。その際、食べた木を木屑として木の外に排出します。その木屑を目印に幼虫がいる場所を特定し、穴に針金を差し込んで刺し殺したり、適切な殺虫剤を注入して駆除します。
③では、被害を受けた木にネットを巻いて、成虫がそこから出られないようにします。他の木への被害を防ぐためです。また、被害を受けて枯れた木は、小さく切り分けて一まとまりにした後、ビニールで覆い、薬で蒸して枯れ木株の中の幼虫や成虫を駆除します。これも他の木への被害を防ぐためです。
他には、桜などをやめて狙われない木に植え替えるという事も言われています。
これらの方法は、被害の拡大を防ぐための社会的・行政的な観点からの対策のように思えます。

大切な1本の桜を救うのも重要
大切な1本を守る
クビアカツヤカミキリ対策には、周囲への被害を防ぐだけでなく、大切な一本を守るという視点も必要です。大切な一本の桜や桜並木を守る方法を考えることも重要です。

愛知県名古屋市で行われた単木の桜を守るための予防対策です。この白い帯のようなものにはカミキリムシを殺す菌が付着しており、カミキリムシが歩くと菌に感染し、最終的に死んでしまうという防除剤(微生物予防剤)です。
その他特定の単木や並木を守る方法としては、
- ネットを巻き付ける方法です。先ほどははネットを使って被害木から逃げられない方法を紹介しましたが、今回は木に近づけないようにネットを設置します。物理的に排除する方法なので、信頼性があります。
- 樹幹に薬剤を吹き付ける方法は、吹き付けた薬剤が木の中に浸透しカミキリムシを寄せ付けません。
- 樹幹に薬剤を注入する方法は、木に小さな穴を開けて、そこから薬液を樹体内に注入するというものです。
・上を組み合わせる方法は、1つの方法の欠点を養いより確実にする対策です。
クビアカツヤカミキリの被害を受けた桜を助けよう!
被害を受けてしまったら
「被害を受けた桜や梅は切ってしまいましょう」というのが、一般的な考え方です。しかし、大切で思い入れのある桜や梅は、簡単に諦められるものではありません。
クビアカツヤカミキリの被害を受けた桜や梅を救うのは容易ではありませんが、全くできないことではありません。一度ご相談ください。これからの方針を一緒に考えましょう。

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参考ホームページ
桜の治療のページ⇒http://sakura-rarara.com/index.html
樹木医のホームページ⇒http://www.matui-jyumokui.com/
樹木医に相談・トップページ⇒https://sdgs-greening.com/
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