旋回木理
プラムの治療
京都市でプラムの治療をしていました。
実がだんだんつかなくなったり、幹の根元にキノコが生えて増えてきたりしたため、治療することになりました。

プラムの治療をしているところの写真です。枯れていたり、痛んだ枝などを確認して剪定などしているところです。
ところでこのプラムの写真の下半分の幹に注目してください。幹がねじれたように見えますね。
旋回木理
別の写真で見てみましょう。

螺旋状にねじれていいる様子がわかります。
木の幹で想像できるのは、普通縦の筋だと思います。上下にほぼ真っすぐに筋が入っている感じです。
幹の筋は木理といって木目とも言いますが、普通は樹幹に平行となるのを想像しますが、こういったものは直通木理と言われます。樹幹に平行でない木理は、波状になる波状木理、螺旋状になる旋回木理(螺旋木理)などがあります。このプラムの木は旋回木理(螺旋木理)になっています。
では、何故わざわざ螺旋状に旋回するのでしょうか?
旋回木理になる理由
それは、お風呂に入ったとき、タオルを使って実験できます。
お風呂のタオルを上下にひっぱって上にある手を放してみてください。タオルはダラーとたれていくはずです。ところが、タオルを絞って絞ったタオルの下だけをもって下さい。おそらくタオルは自立するはずです。タオルという同じ材料で同じ材料の量です。絞っていない方は自立せず、絞って螺旋状にすると自立することがわかります。
このプラムの様に少ない材料(少ない体力)で自立しようと思えば螺旋状に旋回する旋回木理(螺旋木理)非常に有効であることが分かります。
樹木が旋回木理になる理由が分かります。
樹木の知恵ですね。
by 樹木医 松井裕之
(樹木医松井裕之の樹木病気相談室のリライト)
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