竹や笹は木を枯らすのか?
弱った桜の治療
京都市で桜の治療をしていた時の事です。

大切にしているこの桜は年々花も少なくなって寂しくなってきました。
このように大きな枝も枯れ、幹や枝も腐ってしまた所も多くなってきたことで、ご心配なされてご相談をいただきました。
桜が弱る原因
では、なぜこのように弱ったか?
桜の周りにはたくさんの笹が生い茂っていました。庭の景観のために植えられたものでしたが、この笹が桜に悪影響を及ぼしていました。
桜を治療するために、既存の土を掘り出して良質な土に入れ替える作業を行いました。
これは、その作業の時に土を掘り出した際の写真です。

沢山の根っこびっしりと詰まって張っています。桜の根が一面に張っていると思われるかもしれませんが、実はほとんど笹の根っこです。褐色で太く見えるのが桜の根っこです。白く見えるのが笹の根っこです。桜の根はほとんどなく、傷んで弱っています。
これでは桜の近くに水や肥料をやっても桜にやっているのか笹にやっているのか分かりません。桜を元気にするつもりが、笹が元気になってしまいます。
桜に困ったことはそれだけではありません。
竹や笹は木を枯らす。
さらにひどいことに、笹の根は桜の幹に侵入しています。

竹の根に桜が犯されている写真です。
笹の根は弱った桜を栄養としています。笹はその根を桜の体の中に潜り込ませ桜をさらに弱らせています。
恐るべき笹ですね。竹や笹は桜を弱らせて枯らしてしまいます。
桜が元気なうちは、こんなことには成りにくいのですが、桜の体力が弱り、スキができるとこのようなことになりやすいです。
治療は笹の根を桜を痛めないように分けて、綺麗に取り除きました。
(樹木医松井裕之の樹木病気相談のリライト)
by 樹木医 松井裕之
参考ホームページ
桜の治療のページ⇒http://sakura-rarara.com/index.html
樹木医のホームページ⇒http://www.matui-jyumokui.com/
樹木医に相談・トップページ⇒https://sdgs-greening.com/
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