樹木医 松井裕之の樹木相談室
移植

桜の根が壁を壊す場合の対策

桜の根が壁を壊す場合の対策

「木の根が壁を押して壊すのだけど、どうすればよいのか? 」という相談は時々お伺いします。

今回は、その対策の一例を紹介します。

木の根が壁を壊す場合の対策

木の根が壁を壊す場合の対策の例

木の根が壁を壊す対策として考えられることは、例えば、

1.木を伐採する。木を伐根する。

木を根際で切って撤去する方法が伐採で、木を根から撤去するのが伐根です。木を撤去することでこれ以上壁を押さないようにします。

この方法は木を枯らしてしまう方法となります。

2.木を移植する

木を切ってしまうのは忍びない方にはこの方法です。木を移植することで木を壁から遠くのところに移植することで、木の根が壁を押さないようにします。この方法は、伐採や伐根と違い木を生かそうという方法です。

しかし、移植することは多くの根を切りますので枯れてしまうリスクはあります。

3.木の根を切る

壁に到達している木の根あるいは到達しそうな根を切り戻し、根が壁を押さないようにします。この方法も木を生かそうという方法ですが、移植よりは木が枯れてしまうリスクは少ないです。

ただし、また木の根が壁に到達しますので、また壁を押すようになったら、再度対策をします。

4.ひこばえを利用して移動する

「思い入れのある大切な桜が壁を押して困っている」とのことで、今回、桜の根が壁を壊す場合の対策として実施したのがこの方法です。

桜を壁から遠ざけるのですが、少し変わった移動方法です。

桜の根が壁を壊す場合の対策

思い入れの桜の移動方法

壁に接していた桜が、壁を押し始めていました。桜は思い入れのある桜で絶対に枯らしたくありません。しかし、壁を押してお隣に迷惑をかけたくありません。

今回、取った方法は桜の「ひこばえ」を利用する方法です。「ひこばえ」というのは、桜の根際付近から小さな新しい芽が出てくることがありますが、その芽を「ひこばえ」と言います。壁からより遠い「ひこばえ」を育てます。本体の桜を小さくしながら,「ひこばえ」を大きく育てていきます。

写真をご覧ください。

桜の根が壁を壊す場合の対策

桜が移動していますね。

桜は小さくなりますが、その分大きな根が枯れ壁を押さないようになりますし、桜は壁から離れます。そして、元ある桜の体の1部が大きく育ち新しい桜が育っていますので、大変若返っていますが、同じ桜なのです。

もっと壁から離したい場合はこの方法を繰り返すこともできます。

 樹木医 松井裕之

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