木が倒れないか不安な方へ|専門の危険木の診断と安全対策
木が倒れないか不安な方へ。樹木医が、根の状態・幹の腐朽・傾きなどを専門的に診断し、危険度をわかりやすくお伝えします。放置すると倒木リスクが高まるケースもあるため、早めの検査が安心につながります。まずは現在の状態を正確に知るところから始めませんか。
― 京都の神社で行った“危険木診断”の記録 ―

先日、京都市上京区の神社様から「ご神木が倒れないか調べてほしい」とご依頼をいただき、現地で危険木の精密診断を行いました。
境内には立派なエノキのご神木があり、長年地域を見守ってきた大切な存在です。 しかし、宮司様からは「根元が傷んでいるように見える」「台風のたびに不安になる」とご相談がありました。

🌱気になる症状:根元の腐朽

実際に近づいて確認すると、 根元部分に腐朽(ふきゅう:木が腐ること)が進行している痕跡が見られました。
- 何らかの衝撃で根が傷ついた
- その傷口から腐朽菌が入り込み、内部で広がった
こうした経緯が考えられます。
ご神木のような大木は、根元の状態がそのまま“倒木リスク”に直結します。 「切りたくない」というお気持ちは当然ですが、同時に安全性も無視できません。
🔍まずは簡易検査から
最初に、木槌を使った打診調査を行いました。 これは、木を軽く叩いて音の違いから内部の空洞化や腐朽を推測する方法です。
ただ、ご神木のように重要な木の場合、 より客観的で精密なデータが必要になります。
🧪精密診断:レジストグラフによる内部調査
そこで今回は、レジストグラフ(精密診断機)を使用しました。
レジストグラフとは、細い針を木に挿入し、 内部の密度・空洞・腐朽の広がりを数値化して可視化できる機器です。
レジストグラフで分かること

- 内部がどれほど空洞化しているか
- 腐朽がどの方向にどれだけ広がっているか
- 健全な木部と弱った木部の割合
写真のように、診断中は木の断面の状態がグラフとして表示されます。 これにより、「倒れる可能性がどれほどあるのか」を科学的に判断できます。
📊現在は解析中。結論は慎重に。
診断は完了しましたが、最終的な評価はまだ解析中です。
私自身、ご神木はできる限り残したいと考えています。 しかし、危険木診断では 「個人の感情ではなく、科学的データに基づいて判断する」ことが最も重要です。
地域の安全と、ご神木の尊厳。 その両方を守るために、慎重に結論を出していきます。
樹木医 松井裕之
(追加記載)検査の結果
検査の結果は、伐採しなくても良いという結果になりました。
ただし、
- 腐朽部分の処置
- 樹勢の維持
- 定期的な点検
以上が今後の対策となります。
🌳危険木診断は関西一円で対応しています
樹木医による危険木診断は、 京都・大阪・奈良・滋賀・兵庫・岡山・和歌山・三重・愛知・岐阜などで承っています。
- 台風後に不安を感じる
- 幹にキノコが生えてきた
- 根元が膨らんでいる・裂けている
- 木が傾いてきた気がする
こうした症状がある場合は、早めの診断が安全につながります。
樹木医のhp⇒http://www.matui-jyumokui.com/
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