うちの庭木、最近ちょっと元気ないかも…?

はじめまして、樹木医の松井です。

突然ですが、ご自宅のお庭に木がある方にひとつ質問です。

「ちょっと伸びてきたから、スッキリさせよう!」と思ってノコギリや剪定バサミを入れたら、手が止まらなくなって気がついたら丸坊主にしてしまった……

そんな経験、ありませんか?

そして家に帰ってきたご家族や奥様から、 「ちょっとあなた!切りすぎじゃないの!?」 「前の方が格好良かったのに!」 なんて怒られてガックリしたこと、一度はあるのではないでしょうか(笑)。

実は、これ全国のお庭好きのお父さん方からよく伺う「庭木あるある」なんです。

家庭の樹木医学 

「よかれと思ってやった手入れ」が、実は木を弱らせている?

「家族に怒られちゃったよ」で笑い話になればまだ良いのですが……実は、樹木医として全国の現場を診ていて、とても気になっていることがあります。

それは、「良かれと思ってやったバッサリ剪定」や「親心でやった肥料・水やり」が、実は木をじわじわと弱らせてしまっているケースが非常に多いということです。

木は人間と違って、痛いとも苦しいとも喋ることができません。 しかし、言葉を発しない代わりに、葉っぱの色や幹の様子、根元の状態など、身体全身で「助けてくれ〜!」というSOSのサインを出しています。

それを見逃して自己流の手入れを続けてしまうと、数年後に「急に枯れてしまった」「幹の中がスカスカになって腐ってしまった」ということになりかねません。

「家庭の樹木医学」をはじめます!

そこで今回から、ブログで新連載『家庭の樹木医学』をスタートすることにしました!

私たち樹木医は、例えるなら「木の街医者(ファミリードクター)」です。 難しい大手術をする専門病院というよりは、日頃の健康管理や「ちょっと風邪かな?」という時に正しい見立てをするお医者さんですね。

この連載では、難しい専門用語や植物学の学説は一切使いません。

「家庭の樹木医学」でお届けする内容

  • 我が家の木が今どんな状態なのか(問診・視診)
  • やってはいけない「NG手入れ」と「正しい手当て」(診断・治療)
  • プロが現場で使っている秘密の観察ポイント

といった、「今日からご自宅で使えるプロの診立てのコツ」を分かりやすくお届けしていきます。

目指すのは、皆さんご自身が「我が家の木のホームドクター」になることです!

次回予告:あなたの家の木は大丈夫?「葉っぱのSOS」

次回はさっそく【問診編】として、一番分かりやすい「葉っぱが出している危険信号」について解説します。

「葉っぱが黄色っぽい」「新芽の伸びが例年より短い」「季節外れにパラパラ落ちる」……それ、実は木が限界を迎えているサインかもしれません。

ご自宅の庭木を思い浮かべながら、ぜひ次回の記事もチェックしてみてくださいね!

【総合案内】樹木医が教える『家庭の樹木医学』完全ガイド

次回記事➤【家庭の樹木医学 第2回】葉っぱはタダで動くハイテク工場?診察前に知っておきたい「葉の基本」