樹木医 松井裕之の樹木相談室
桜の管理

桜は剪定をした方がいいのか?|桜の剪定に対する考え方

「桜切る馬鹿」と言われますが、実は桜も正しく剪定すれば長生きします。 枯れ枝や病気の枝を放置すると、腐りが根元まで進むことも。 桜を守るための剪定の考え方を、わかりやすくお話しします。

桜は剪定した方がいいのか?

桜の状態を確認しながら、必要な枝だけを丁寧に剪定
 祇園白川(京都市)

「桜切る馬鹿」と言われるけれど、本当のところどうなのでしょう?

桜の剪定をしていると、よく声をかけられるんです。 「桜って切っても大丈夫なんですか?」って。

たしかに、昔から「桜切る馬鹿」という言葉がありますよね。 そのせいか、桜を剪定していると“なんだか悪いことをしているような気がする…” そんなふうに感じる方が多いんだと思います。

でも、樹木医としての結論はシンプルです。 桜は、適切に剪定した方が元気に長生きします。

では、なぜ桜は剪定した方がいいのか? その理由を、わかりやすくお話しします。

桜を剪定した方がいい3つの理由

1. 枯れ枝を放置すると危険だから

御神木の桜の剪定
高所作業者を使い、枝の状態を見ながら慎重に剪定

まずは枯れ枝。 枯れた枝は折れやすく、落下すると人や物に被害が出ることがあります。

さらに厄介なのは、枯れ枝の付け根から腐りが入り、付け根の元枝あるいは幹に腐りが入って広がってしまう。 放っておくと、木全体の健康に悪影響が出てしまうんです。

だから、枯れ枝は早めに切ってあげた方が桜のためなんです。

2. 病気の枝を取り除くため

桜には「こぶ病」など、枝が不自然に太くなる病気があります。

病気の枝を残しておくと、桜はその“こぶ”を治そうとエネルギーを使い続けてしまい、 本来必要な部分に栄養が行き届かなくなります。

結果として、木全体の勢いが弱ってしまうんですね。

だから、病気の枝は早めに切ってあげるのが大切です。

3. 老いた枝を整理して若い枝を育てるため

桜も人と同じで、年を重ねた枝はだんだん勢いがなくなります。

古い枝ばかり残しておくと、若い枝が育ちにくくなり、 木全体が老化してしまうんです。

もちろん、ただ古いからといって全部切ればいいわけではありません。 枝の数や光の入り方を見ながら、バランスよく整えていくことが大切です。

「桜切る馬鹿」は“注意喚起”の言葉

「桜切る馬鹿」という言葉は、 “桜は他の木よりデリケートだから、雑に切るとダメだよ” という注意の意味だと私は考えています。

つまり、 「桜は切ってはいけない」ではなく「桜は慎重に切りましょう」 ということなんです。

桜の剪定は、木の状態を見極めながら丁寧に行えば、 むしろ桜を長生きさせるために欠かせない作業なんですよ

   樹木医 松井裕之

参考ホームページ・樹木医に相談

桜の治療のページhttp://sakura-rarara.com/index.html

樹木医のホームページhttp://www.matui-jyumokui.com/

樹木医に相談・トップページhttps://sdgs-greening.com/


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