移植後に弱った原因と回復のための処置

引っ越しに伴い、大切に育ててこられたツバキを何とか新居へ移したい──
そんな思いから「ひこばえ(株元から出る若い枝)」を移植されたお客様からご相談をいただきました。
もともとの大きなツバキをおばあさんが大切にされていたということで、引っ越しの時に移植したいと思っていましたが、大きすぎて移植が難しいということで、せめてそばに生えている「ひこばえ」を移植しようということで、東海地方から京都に移植されました。
しかし、移植後しばらくしてツバキの調子が悪化。葉は減り、強い日差しと高温の影響もあり、このままでは枯れてしまう危険がありました。
現地調査の結果、根本的な原因は“土の状態” にありました。
ひこばえを移植したツバキが弱った理由
ひこばえとは?
ひこばえは、親木の根元から新しく伸びてくる若い枝のこと。
親木が大きすぎて移植できない場合、ひこばえを移植することで「思い出の木を受け継ぐ」ことができます。
移植後に弱った主な原因
- 移植先の土壌環境が適していなかった
- 強い日差し・高温によるストレス
- 根が十分に活着する前の乾燥
特に今回は、土壌の通気性・保水性のバランスが悪く、根が呼吸しにくい状態でした。
ツバキを守るために行った治療
① 高温・日差し対策
遮光やマルチングを行い、直射日光と地温上昇を抑制しました。
② 液肥などの資材を施用
弱った根でも吸収しやすい液体肥料を使用し、回復をサポートしました。
③ 土壌改善の提案
根本的な改善には、植え付け前の土づくりが最重要です。
移植時には、手間と費用をかけてでも土壌改良を行うことを強くおすすめします。
移植前の「土づくり」がなぜ重要なのか
ツバキに限らず、庭木の健康は 多くの割合で土で決まる と言われます。
- 通気性
- 排水性
- 保水性
- pH
- 有機物の量
これらが整っていないと、どれだけ丁寧に植えても根が活着せず、枯れ込みの原因になります。
まとめ
ひこばえの移植は「思い出の木を受け継ぐ」素晴らしい方法ですが、
移植先の土づくりを怠ると、木はすぐに弱ってしまいます。
今回のツバキも、適切な処置により回復の兆しが見えてきました。
小さ椿に大きな思いが込められている。そんなツバキのお手伝いをしてきました。
同じように「移植後の木が元気がない」「葉が落ちる」などのお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
樹木医 松井裕之
対応エリア
京都府・大阪府・滋賀県・兵庫県・岡山県・奈良県・和歌山県・三重県・愛知県・岐阜県・徳島県・香川県などで対応しています。
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