大切な松の移植
あるお爺さんからのご依頼です。
小さなころから見て育った松を事情があって移動しなければならなくなりました。
思い入れのある松ですのでとても伐採して切るというわけにもいきませんので、移植することになりました。
移植のリスク
移植は常に枯れるリスクと隣り合わせです。移植は別の場所に木を移す作業ですから、根を切らなければなりません。根はご存じのように水を吸うところで、水の入口です。移植することはすなわち、木にとっての水の入口をなくすことです。
移植後の木は、水の入口をなくし水不足で枯れてしまいやすいのです。
とは言っても大切な松ですので枯らすわけにはいきません。
根回し=移植準備
対策は「根回し」です。
「根回し」は、本当に移植する作業の前にしておく作業です。
1回の作業で移植しようとすると、一度にすべての根を切らなくてはなりません。「根回し」の作業は、事前に半分とか根を切っておきます。そして切り口から根が再生するのを待って、残りの部分を切って移植します。すると移植時には、再生した根がすでにあるのでより安全に移植できる訳です。先ず半分を切るといってましたが、今回の場合は、半円の根を切って、次の年に残りの半円を切って、移植時には底の根を切るという3年がかりになります。

「根回し」で根を切った後は、切り口から根が再生させることが重要ですので、埋め戻しの土壌にも気を使います。今回は炭をブレンドした土壌で埋め戻しました。

来年は底の根を切って、いよいよ移植作業の本番をすることになります。
樹木医 松井裕之
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